土建ちゃん

神奈川県と地域建設企業

1990年代から神奈川県や県内市町村に関わる中で、疑問に思うことが幾つかありました。その一つに「地元の建設企業数が少なすぎるのではないか」があります。神奈川県外の地方都市で仕事をする度にその思いを強くしました。あれから約30年が経ちました。神奈川県の人口は大阪府を抜いて2番目に、横浜のみなとみらい21地区、川崎の武蔵小杉などの大規模な開発も進み、土地利用の転換も進んでいるように見えます。私は既に第一線を退いており、詳細はわからなくなりましたが、こうした事業を担うはずの建設企業は潤い、地域の建設企業は増えたのでしょうか?
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横浜市認定歴史的建造物「中山恒三郎家」

横浜市都筑区川和町に位置する「中山恒三郎家」は、豊かな歴史と文化を持つ重要な歴史的建造物です。この家は江戸時代から酒類の販売、荒物雑貨、呉服織物の取り扱いを行い、明治時代には醤油醸造、タバコや塩の販売、製糸業など多様な事業で繁栄しました。第二次世界大戦前には、中山家の邸宅、書院、醤油工場、複数の蔵がありました。現在も残る建築物5棟はすべて、原則非公開です。明治時代の終わりには、1500種類の菊を栽培し、「川和の菊」として広く知られるようになりました。リール動画には含まれていないのですが、庭の築山には神社の「松林社」があります。一帯の敷地5千坪の中には、多くの神様を祭祀しており、周辺一帯の整備を完遂するにあたり、神々を合祀した本社を建立しました。天照皇大御神、宇迦之御魂大神(白笹稲荷大神・中山家主祭神)、奥村大神(伏見稲荷大社の末社)、大国主大神(事業繁栄の神)、八幡社大神(川和地区の氏神)、庚神大神(荒神も合祀)、白富士大明神(中山家の祖神)、宇迦龍蛇神(中山家の屋敷神)です。神社の左右には、御祭神として、雨忍穂耳大神・薬師如来、鬼子母神(安産と子どもの守り神)が祀られています。見学の時、諸味蔵は中に入れました。置かれているのは昔使われていた道具などで、懐かしい昭和の看板(ブラックオーシャン:お酒)などが見られ、所狭しと様々なものが置いてあります。骨董が趣味の方なら、一日いても飽きないかもしれません。
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鎌倉最古の神社「甘縄神明神社」

鎌倉で最も古い神社とされる「甘縄神明神社」です(諸説あります)。現存する日本最古の和歌集「万葉集」にも背後にある神輿山が詠まれた歌があるといわれています。長谷寺や大仏様の高徳院など観光名所である長谷の鎮守として長年にわたり敬仰されてきました。源氏と深い関わりを持つ神社で、子宝の御利益をはじめ、国土安泰、家運隆昌、開運招福、五穀豊穣、健康祈願、縁結び・恋愛成就、安産祈願、延命長寿、五穀豊穣、開運厄除け、学業成就・合格祈願といったご利益を受けられます。
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横須賀市立万代会館

横須賀市立万代会館を見てきました。横須賀市に残された貴重な別荘建築「横須賀市立万代会館」で、横須賀市で唯一、当時の姿を完全な形で残している建物だそうです。横須賀市の重要文化財に認定されています。建築主は定かではありませんが、帝国銀行頭取や母校・青山学院大学の理事長、ソニー会長などを務めた万代順四郎氏と妻のトミ夫妻が住んでいた場所として知られています。建物は数寄屋建築とサンルームで構成され、昭和初期の別荘建築の特色を色濃く残しています。現在、庭園には入れますが、建物は耐震性の問題から立ち入りできません。外側から見る限り、保全状態は悪くないように感じました。地震や火災などによって失われないように、トミさんの残してくれた基金を生かした早期の保存・保全対策が望まれています。
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開運の神様、「葛原岡神社」

神奈川県鎌倉市の葛原岡神社です。開運の神様として日野俊基(ひのとしもと)卿をお祀りしています。上り坂を延々と歩くので体力を消耗しますが、森の中を抜けていくので、意外と短く感じられます。俊基公は鎌倉幕府の倒幕を計画した中心人物です。1332年6月3日に、鎌倉幕府の手によって葛原岡にて最期を迎えられました。鎌倉幕府はその1年後、1333年に滅亡しました。俊基卿の足跡を明治維新の先駆けとして明治天皇は深く追慕せられました。従三位を追贈されるとともに、明治20年には最期の地である葛原岡に俊基卿を御祭神とした神社を創建、宮内省の下賜金で御社殿を造営、鎮座祭が執り行われたそうです。平成22年には二宮尊徳邸内の楠木でつくられたと伝えられる大黒様(木造)の御霊を「男石」「女石」にお迎えして 「縁結び石」としてお祀りしています。ハート型の縁結び絵馬などが若者に人気があるそうです。
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鎌倉に残る戦前の和風建築物「旧山本条太郎邸」

山本条太郎邸には昔、取材会場として入ったことがありました。綺麗な建物でしたが、取材会場以外を見て回ることもできず、時間の制約もあり、僅かな部分しか見られませんでした。今回、湘南邸園文化祭2024の一環で特別公開されましたので、じっくりと見学...
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吉田五十八の設計した吉屋信子記念館

吉屋信子(1896-1973)は、日本文学界において少女小説から家庭小説、歴史小説まで幅広く活躍した著名な作家です。記念館は彼女が晩年を過ごした場所であり、多くの魅力的な要素を備えた文化遺産です。設計は近代数寄屋建築の第一人者である吉田五十八が設計したもので、吉田五十八特有の意匠が見られます。建物の保存状態は良く、吉田五十八らしさが感じられると思います。確か一部の家具も文化財に登録されていたはずです。庭も綺麗ですし、散策できます。ただ、こちらまで管理が行き届かないようで、蜘蛛の巣が多く、通過できるルートを探すのに四苦八苦しました。見終わる頃には頭が蜘蛛の巣だらけです。池もあったようで、小屋もなんとか残っていました。昔はこの池の前に邸宅があり、現在の場所まで曳家で動かしたと邸宅を管理する人から聞きました。
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縁結び・財運の神様「鎌倉弁財天宇賀福神社」

急な登り坂を乗り越え、洞窟を抜けて連なる鳥居を潜るとと、広々とした神社の境内に着きます。ここが鎌倉弁財天宇賀福神社です。一般的な神社は森の中にあるイメージが強いのですが、ちょっと違います。奥宮は崖の下をくりぬいたような場所です。中に入るときれいな水が湧き出ており、お金を洗えます。鎌倉五代名水の一つです。来年は巳年。北条時頼公は「辛巳(かのとみ)」「なる」「かねの日」の日の参詣を人々にすすめたということです。2025年の辛巳の日は、1月12日(日曜日)、3月13日(木曜日)、5月12日(月曜日)、7月11日(金曜日)、9月9日(火曜日)、11月8日(土曜日)の計6回になるそうです。
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レーモンドが設計した「グリーンハウス」

神奈川県藤沢市にある「グリーンハウス」です。外観を見たことはあったのですが、内部に入ったことがなく、神奈川県に予約して見てきました。1階、2階、3階とほとんど自由に見学できました。半地下(地下1階?)だけは立ち入ることはできませんでしたが、地元の方々の保存活動のおかげだと感謝しております。建物はアントニン・レーモンド(昔はアントニーと表記していました)の設計で、で、1932(昭和7)年に開業した、今は無き、藤澤カントリー倶楽部のクラブハウスでした。戦前に日本国内で建てられたゴルフクラブの1つ(もう一つは神戸ゴルフ俱楽部のクラブハウス)であり、貴重な歴史的建造物です。内部に入ると普段使われている施設ということもあり、保存状態は良いと感じました。床のタイルも素晴らしく、隠された?模様を探してしまいました。
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「鎮地大神」の平塚八幡宮

八福招来・八難即滅の開運八社詣ができる「平塚八幡宮」です。平塚市役所で取材するときは近道?として気分転換に通っていました。今回はじめて開運八社詣を知りました。20年以上通っていたのに(笑)。神社としては相模の國一國一社の有名なところです。「鎮地大神」と称えられており、幾多の大災害を乗り越え、被害にあい、復興してきました。大規模な災害が懸念されている2025年に向けて、お参りしましょう!神馬(しんめ)の皐月(さつき)と東風(こち)が迎えてくれます。