ジャックの塔・横浜市開港記念会館

 横浜市開港記念会館は、1918年に建設された歴史的建造物です。横浜市民からは「ジャックの塔」の愛称で親しまれています。因みに「キングの塔」は神奈川県本庁舎、「クイーンの塔」は横浜税関で、3つをあわせて「横濱3塔」と呼ばれています。昔、横濱3塔と名付けて宣伝したい横浜市の職員が神奈川県に配慮して「キングの塔」を本庁舎に譲り、「ジャックの塔」にした結果、うまくいったという話を聞いた記憶があるのですが、いまとなっては真偽はわかりません。まぁ、横浜市職員、神奈川県職員が肯定することは無いでしょうから、信じるか信じないかはあなた次第です、という感じですかね(笑)。
 建物は関東大震災で内部が全焼、鉄骨煉瓦造の構造体に補強するなど震災復旧工事が行われました。この時、一時的にドームはなくなりました。現在は重要文化財に指定されており、文化財指定当時の仕様・材料に戻すことが条件となるため、改修には大幅な制限が伴いますが、重要文化財としての価値を損なわない改修方法を検討し、修復が施されています。ドームも復元されています。
 現在も横浜市のシンボルとして活用されており、各種の催事・会合などの利用できます。ジャックの塔、クイーンの塔は行政施設ですので自由に出入りできませんが、ジャックの塔は内部を見学することができます。たびたび改修工事が行われていますが、建築的価値を損なうこと無く工事が進められましたので、いまでも大正建築に触れられる貴重な場所となっています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました